2008年01月22日

200年住宅と天然乾燥 2

昨日の補足から・・・なぜ 地元の木を天然乾燥するか

地元の木というのは、その土地にいる虫や菌に強いからこそ 
大昔から生き残り 植林までして伝えられてきたのです。

 

このキラキラしているのは、樹液です。

樹が山に生えている時は、もちろん 動けませんので
この樹液が 虫を進入しにくくしたり 虫の卵を巻き込んだり
傷ついた樹皮を直そうとしたりします。

 この成分がやがて変化し 丸太の真ん中あたりのピンクの 
虫や菌が嫌う成分になるのです。

周りの白い部分は、まだ変化する前なので 虫に食べられ
やすいともいえます。

柱に心材といって 中心部を使うのはその成分がある場所を
使い 少しでも家を長持ちさせるという意味もあるのです。

昔は、贅沢にも 山に数年おいて 虫に食べられてしまうところは
たべさせて 残った虫や菌に強いと証明された部分だけを 
山から持って帰り 建築材として 使ったという話を聞いた事があります。



杉というのは 学名を Cryptomeria japonica(ジャポニカ) といい 日本特産の樹なのです。

また 同じ種類の苗でも その土地の気候風土にあうように育つので 
九州と滋賀では 微妙に変わってくるのです。

究極は、鎮守の森 です。
神社仏閣の周りに 樹が植えられているのは その場所の北に育った樹は
建物の北側に 南で育った樹は 建物の南側に配置する為でもあったのです。

ひまわりを思い出してください。花が太陽の方を向きますよね。
樹は、そこまで極端ではないですが 太陽や風 土地の傾斜に
あわせ 幹の中で力のバランスをとっているのです。

それが 伐採して土地から離れ自由になると 動きはじめるのです。

天然乾燥というのは、伐採してからしばらくの間 その土地の 四季折々の
icon01 icon02 icon03 icon04 icon05  こんな天気や温度や湿度に慣らしてから
反ったり 割れるものは割れさせて 良い材料を建築材として
セレクトするという意味もあるのです。

伐採をして すぐに人工的に 高温で乾燥させると 水分だけでなく成分も
抜けて 曲がろうとする木の中の繊維も少々壊れます。

すると 曲がったり 反ったりしない 乾燥した木材ができるので
業者的には ロスも少なく お客様からはクレームのない木材ができます。
10年の瑕疵保障という制度が出来てから 人工乾燥が増えました。

でも これからの環境を考えると 少しでも長く使える住まいが
求められるようになってきます。

人工乾燥材も 集成材も 輸入材も 鉄筋コンクリート造も 
日本で使われ始めて まだ日が浅いのです。

天然乾燥はとても時間がかかります。

でも 太陽や風といった自然の恵みをりようするので 
つくる時の 環境負荷も とても少ないのです。

建築業としても 材木屋としても 長くもつ木材と建物をお客様に届けたい、
そんな思いで 地元の木の天然乾燥にも 取組みはじめたのです。 

また 長くなっちまいましたkao08

Posted by 環境担当 No.6 澤田順子 at 20:51│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
本筋には関係ないけれど、ひまわりが太陽の方を向くのはツボミの間だけで花が咲くとほぼ東くらいを向いてると思う。 いらんことを失礼しました。
Posted by やまかん at 2008年01月22日 23:52
館長 ! 勉強になりました。

ありがとう。
Posted by 6 at 2008年01月23日 15:22